獣医師の浜地です。

早いもので開院させて頂いてから先月で1年半が経過しました。

400組近くのご家族にお会いできた内覧会の日が懐かしく思い出されます。

 

内覧会では来院して頂いた皆様に院内の雰囲気や、診療で使用する機器を実際に見て頂きました。

今回は、開院してから現在までに新たに導入した医療機器の紹介をしていこうと思います。

新規に導入した機器は3点あり、1.外科用拡大鏡、2.眼圧計、3.血液凝固・血小板機能分析装置になります。

それぞれについて説明していきます。

少々専門的な話もありますが、気楽に読んでいただければと思います。

 

1.外科用拡大鏡

名前のままですが、外科手術や処置の時に使用する眼鏡タイプの拡大鏡です。

主として手術時に使用しており、手術時の視野をより細かく認識することが出来ます。

一般的な予防手術で必要とされることは本来ないような機器ですが、小さな手術であっても拡大鏡を常日頃から使っていくと出来る仕事の細かさ丁寧さが変わってくるとの恩師の言葉に刺激され導入を決めました。

あるとないでは別世界で、今となっては手術時に手放せなくなっています。

 

 

2.眼圧計

眼圧というと聞き馴染みがないかもしれませんが、眼球内の圧力のことであり眼の硬さを測る機器です。

眼の硬さは、眼球内で生成される水の量と排出される量のバランスによって成り立っており、このバランスが破綻することで眼圧の上昇、低下という状態が起こります。開院時から導入したかった機器の一つで、眼圧計なくして眼科を診れると言ってはいけないとも言われているほど重要な機器になります。

具体的な名前としては、緑内障やぶどう膜炎、白内障といったものが関わりが深い病名となります。健康診断的に平常時の眼圧を知っておくことも健康管理を考える上で役立ちますので、気になる方はお気軽にご相談下さい。(測定に時間は掛からず5分程度です)

 

これが眼圧計です。

眼圧を測る様子です。うちの愛犬に協力してもらいました。

ほんの少し機械が触れるだけなので痛がったりする子は少ないです。

終わった後はおやつももらい、満足気でした!

 

 

3.血液凝固・血小板機能分析装置

 

一言で表現すると「血が固まるか」の検査です。当院での一番の活躍の場は、外科手術や処置の前の術前検査です。手術の際などに出血が止まらなければ非常に危険なため、当院では術前・処置の前に検査を行っています。

血液が凝固するためには、血小板と呼ばれる細胞成分や、凝固因子と呼ばれる種々のタンパク質が複雑に作用し合う機構が働きます。その全ての過程について、個々の因子の働きを詳細に検査することは簡単には出来ません。

このソノクロットという装置は一度の測定で全体としての止血機構をモニタリングすることが出来ます。これにより手術中や手術後の出血リスクがどの程度あるか等を事前に知ることが出来ます。止血異常・凝固異常は、見た目で分かるような重篤な例もあれば、日常生活を送る上では全く察知できないような例もあります。見た目では判断できない場合、それに気付かず手術を行ってしまい取り返しのつかない事態が発生することを避けるための検査と思って頂ければ分かりやすいかと思います。

また、血が固まってしまっては困る状況というものも少なからず存在します。例えばある種の心臓病の時は血栓予防のために抗凝固剤の内服を行うことがあり、こういった状況でも血が固まらない状態を維持できているかの評価をこの装置を使って行うことも可能です。

 

 

 

以上3点がこの一年半で新たに導入した医療機器になります。

 

今後も診察の幅を広げることが出来るような医療機器や、飼い主様やワンちゃん猫ちゃんにより良い獣医療を提供できるような環境づくりを行っていきたいと思います。